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ダイベスト最前線

【南アフリカ】途上国でもプレゼンスが増すダイベストメント

ダーバンは南アフリカ共和国の東部にあるクワズールー ナタール州の海岸沿いに位置する都市。ダーバン市庁舎はダーバンの歴史を感じさせる。PHOTO / Alexandre G. ROSA

これからの数年、途上国においてエネルギー需要の大幅な増加が予測されるため、気候危機問題の解決において、南半球の途上国の参加がますます欠かせない存在となります。ダイベストメントを推進する活動家たちは、アフリカ各地、特に南アフリカにおいて、新たな成果を挙げています。

2020年、南アフリカのダーバン(現地ズールー語でeThekwiniと呼ばれる)は、ケープタウンに続いてダイベストメントに取り組む2番目の都市となりました。両都市とも、世界大都市気候先導グループ(C40)のダイベストメント宣言に署名しています。なお、ダーバンの2つの年金基金(LINK1LINK2)は、1億3,000万ドル以上の資産を管理しています。

古くから高級リゾート地としても知られており、都市部のすぐそばまでビーチが広がり、多くのサーファーが集まる。PHOTO / Artistic Ahry

市のリーダーたちは、2050年までに自然エネルギー100%に完全移行するという、意欲的なエネルギー政策を掲げています。彼らは、化石燃料への投資を引き上げ、気候ソリューションに投資することが、有効な手段と考えているのです。  また、中小企業や社会事業に取り組む企業、協同組合のグリーン経済への参加を促すための投資資金を確保する手段として、ダイベストメントを推奨しています

ダーバンのムクソリシ・クアンダ(Mxolisi Kaunda)市長は、次のようにコメントしています:「市は、化石燃料に依存しない持続可能な経済への投資に向け、リーダーシップを発揮します。ダーバンは、公正な移行が可能なことを証明します。」(LINK

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