気候変動と日本

映画予告(60秒)
監督:リック・グレハン ┃ 助成金:パタゴニア環境助成金 ┃ 制作:350.org Japan
日本 ┃ 22min┃ ショートフィルム┃ ドキュメンタリー ┃ 日本語 / 英語字幕┃ 英語:SIGNS FROM NATURE┃ 2019

ABOUT

「気候変動」
この言葉を聞いたときにどんなイメージを思い浮かべるだろう。

南極の氷が溶ける。シロクマの暮らせる場所が減少する。海面が上昇して沈む島がある。何百年後には、今より平均気温が大幅に上昇する。 時間軸でも地理軸でも「遠い」問題として捉えられがちな気候変動。

だがその影響は、すでに今、ここ日本でも現れている。そして、一人では無力感に陥りやすいこの問題に対して、それでも一人ひとりにできることを考え、行動を積み重ねている人たちも存在する。

本作では、北海道から沖縄まで全国5か所、6人の人物を訪ね、彼らが直面している気候変動の影響や、感じている自然からの「サイン」、そして私たちが個人からできることのアクションを紡ぐ。

CASTS

JYUNYA OKAYAMA
岡山 潤也
北海道 – 昆布漁師
函館で生まれ育った6代目の漁師。父親の漁師の姿にあこがれ、海が大好きなことから漁師になった。4人の子どもたちの父親でもある。もともとこのエリアはイカが特産品として有名だったが、温暖化の影響でイカの生態は壊滅的な状態に。採れる魚の種類や量が安定しないことから、昆布の養殖に力を入れるようになった。だが、その昆布も温暖化の影響を受けつつある。
TSUTOMU ENDO
遠藤 励
長野 – 雪の写真家
長野県大町市で生まれ育ち、現在に至るまで暮らし続けている。物心ついた時から雪山の中で遊び、スノーボードにはまっていく。現在は、「雪の波動」を伝える写真家として、国内外の雪を撮り続けている。
SHOGO TAKEMOTO
武本 章吾
岡山 – 有機農家
岡山県真備町で生まれ育ち、真備町で唯一の有機農家を営んできた。決壊した河川近くに家と農地があり、ともに被災。畑の一部は復活しているが、完全に土砂や災害残物に埋まっている田んぼも。
REIKO TAKEUCHI
竹内 令子
岡山 – 岡山県真備町川辺・元住民
台風被害がある1年前まで、岡山県川辺にある親族の古民家に、5年間住んでいた。現在は岡山県の別の街に暮らしていて、直接的被害はなかったものの、空き家になっていて被災した自宅の片付けを定期的に行いながら、家に詰まった家族の歴史を見つめている。
TOMOHIRO YOSHIDA
吉田 友厚
沖縄 – サバニ大工
東京都出身で、14年前に沖縄・石垣島に移住。沖縄の伝統船・サバニの船大工として修行を積み、現在は造船と、サバニを使ったツアーなどを行っている。
MIO MATSUOKA
松岡 美緒
東京 – ガーデンティーチャー
国際協力の分野で海外で支援活動に従事。「持続可能性」について伝えていく中で、ふと日本や自分の暮らしの在り方を振り返り、足元から変えることを考え始める。現在は、日本でパーマカルチャーについて学びながら、関係するイベント等の運営にも携わる。

BACKSTORY

日本×気候変動
映画では、気候変動を「人」を通して見つめる一方、「データ」や「数値」でもすでに「異常」が「日常」になりはじめた事を物語っています。

映画内でご紹介した5地域でどのような変化が起きてしまっているのかをご紹介します。

やせ細る水産資源

日本近海の年平均海面水温はここ100年で1.07℃上昇。北海道では20年で昆布が半減、イカが60年で10分の1、鮭やサンマも減少。この20年で北海道産の昆布の収穫量は半数に減少。昆布を好物とするウニも、身入りの悪い「ヤセウニ」になったりしている。
昆布の国内生産量の95%を占める北海道。その18年度産予想生産量は1万5836tで、不作となった昨年量(1万3260t)からは若干回復。しかし、平年比(過去10年)では6.9%少なく、依然とした減少傾向にある。最もボリュームの多い函館地区が4510t(うち養殖3983t)となってしまっている。

「雪」が減るスノーリゾート

すでに、長野県の平均気温は100年で1℃以上上昇。冬日は約30日減少、最深積雪は減少傾向にある。
最低気温が 0°C未満の 「冬日」の年間日数は 100 年あたり、長野市で 28日、 松本市で29日減少、最高気温が30°C以上の「真夏日」は松本市で 17日増加してしまっている。
21世紀末には年最深積雪(一冬で最も多く雪が積もった量)は、ほとんどの地域で減少すると予測されている。
長野県では将来(2076〜2095年)、年間で真夏日は30日程度増加し、冬日は40日程度減少すると予測されている。

頻発する豪雨

2018年7月、西日本を観測史上最大の降雨量となる豪雨が襲った。死者223名、全半壊となった家屋は2万軒以上。被害額は全国で推計1兆940億円。
長時間の降水量について多くの観測地点で観測史上1位を更新。24時間降水量は76地点、48時間降水量は124地点、72時間降雨量は122地点で観測史上1位を更新。
昭和36年の調査開始以来、単一の異常気象による被害額としては、1976年台風17号等による被害額(8,844億円)を上回り、最大の被害額。

白化するサンゴ礁

沖縄にある国内最大のサンゴ礁エリア、「石西礁湖(せきせいしょうこ)」。
2016年には約70%の珊瑚が白化して死滅。2017年、良好な状態なのは全体のわずか1%。
沖縄気象台によると、2017年6~8月の八重山地方周辺の平均海面水温は30.1℃と、気象衛星で観測を開始した82年以降で最高となった。
サンゴは、海水温が高い状態が続くと、栄養分などを供給する褐虫藻が体内から抜け出て白化する。最近は16年に大規模に発生し、多くのサンゴが死んだ。

熱中症による死者数の増加

2018年夏、日本観測史上最高の41.1℃を記録。温暖化に加え、ヒートアイランド現象も加わり都市部で多くの熱中症患者を出した。熱中症で緊急搬送された人は95,137人。うち1518人は死亡。
日本で最も暑い年TOP4は2000年以降。年平均気温は100年あたり約1.21℃の割合で上昇。

HOST

イベントをホストする

本映画はホストの皆様によって「上映+ディスカッション」をセットにしたイベントを開催されることで、「自ら考え、動くきっかけとなるイベント」を目指し撮影されました。

これまで学校・企業・ご友人・団体で100件以上の上映がホストのみなさまのご協力のおかげで開催されています。

もちろん映画は無償でご提供させていただいております。開催条件をご確認の上、主催フォームから申請をお願いいたします。

多くの方が「気候変動」を考えるキッカケとして本映画を活用していただければ幸いです。

PROCESS

イベントまでの流れ
  • 申請

    フォームより申請いただきますと、返信メールが自動で届きますのでご確認ください。

  • イベントガイド

    返信メールにイベントガイドをご確認ください。また、ウェビナー(映像)による開催の仕方もぜひご閲覧ください。

  • 開催申請

    ウェビナー聴講後、イベントガイドにある開催申請フォームより「いつ・どこで開催するのか」をご登録ください。

  • イベント開催

    イベント開催です!上映後のディスカッションを忘れずに。

  • ご報告

    どのような上映会だったかをぜひご報告ください。本映画上映の改善につながります。

SUBMIT

開催条件

1. オンラインで行うオリエンテーション(ウェビナー)に参加し、自主上映ガイドに沿ってイベントを主催すること。(イベントの開催場所の確保・当日の運営・告知等)

2. 5名以上の参加者を集められること。

3. 以下のイベント開催趣旨に沿ってイベントを開催すること。
・ 自主上映会の開催を通し、市民の力を合わせて気候変動問題に対して、アクションを行う。
・ フィルム上映後に気候変動問題に対してディスカッションする場を設ける。
・ 「ダイベストメント宣言」等のアクション、350.orgについて紹介する。

4. イベント終了後、簡単な報告を行うこと。

5. 映像を著作権者に無断で複製(異なるテレビジョン方式を含む)、放送(有線・無線)、上映、公開、演奏、レンタルすることは法律で禁止されています。映画の著作権を守り正しく使用すること。

6. 参加費は基本的に無料とすること。ただし、開催にあたって必要経費(会場費等)を賄うために参加費を徴収する場合は上限を1000円としてください。それ以上になる場合は350までご相談ください。

※詳しくはガイドラインに記載
開催に関するお問い合わせ先:350 Japan(japan@350.org)

新型コロナ対策について
現在、新型コロナの影響を考慮し、公開上映開催でなければオンラインでの開催も可能となっています。ぜひ、ZOOM等をご利用いただき、「気候変動」について考えるきっかけとして開催いただけたら幸いです。